ffdshow私流ー高画質?高音質?-
動画を高画質で見たいときによく使われているデコーダ、もといプロセッサといえば、言わずと知れたffdshowフィルタでしょう。
今回は私の使用感から選んだ設定を書いていこうかと。
過去にも一度書いてますが色々いじってみたので新しく書いていきます。
あくまで個人的な意見なのでそこんとこよろしく。
今回使用したのは、ffdshow 2009/12/8 stableバージョン rev.3154
64bit、32bit版共に設定は同じです。
こちら64bit環境なのでMPC-HCとffdshowを64bitで入れていたんだが、ReClockが32bitだったので動作せず
結局32bit版を使用しています。
CCCPでインストールした後に本家から最新のStable版を落としてきても良いかもしれない。MPC-HC付いてくるしね
cf.)筆者環境
CPU:1st generation Corei7 870
メモリ:4GB
GPU:GeForce GTS 250 512MB
OS:Windows7 Ultimate 64bit
まず、ffdshowの設定で確かめないといけないことはH.264の再生にffmpeg-mtが選択されているかどうかです。
スタートメニュー→ffdshow→ビデオデコーダの設定を起動
・一番上のコーデックをクリックしてH.264のデコーダをffmpg-mtにする。
それでは、ここからは設定を箇条書きにする。
- インターレース解除
- インターレース解除にチェックを入れる。
- 方法は、「Yet Another DeInterlacing Filter(yadif)」
- フレームレートを二倍にするにチェック。
- フィールド順は、「自動」か「Top field first」にすればいい。
- ポストプロセッシング
- リサイズ、アスペクト ※PCスペックによってはカクカクする原因になる。
- リサイズ、アスペクト→設定を開く
- リサイズの設定の中、「輝度のメソッド」横のボックスをLanczosにする。
- Number of tapsを右に回しきる。
- 「正確な丸め処理」にチェックを入れる。
- 出力
- 出力→RGB conversionを開く
- 基本的に全部自動にする。
- 「YV12からRGBへの高品質変換」「ディザリング」にチェックを入れる。
- ディザリングは人によって切ってる人も居る。量子化されたデータとデータの間をアナログのように埋めるため、データを組み合わせて中間値を生成するというもの。少しぼやけて感じるかもしれない。
んで、ここからは好みの設定。
もしくはPCスペックとの相談なのかな?
筆者の環境ではなぜか音ずれが訪れるので使用していません。
- DeBand
- これを使うとアニメなどでよくあるバンディングノイズが低減するというもの。
- 確かに画質良くなるっぽい。
- 「DeBand」にチェックを入れる。
- 閾値をスライドさせてノイズ除去レベルを選ぶ。1.5ぐらいが良いとされている。デフォルトは1.2
- というか1.2で使っていると音ずれ+カクカク現象に悩まされました。
- 画面全体の変化が多い(画面全体が回転したりとか)と処理が間に合わず動画が遅れます。
- レベル
- シャープ化
- その名の通り画像をシャープにします。
- シャープフィルタは「unsharp mask」か「asharp」が良いと思います。
- unsharp mask なら強さを40〜50ぐらいで
- asharp は「高品質ブロックフィルタリング」にチェック。最適値は割り出していないので各自お願いします。
- ワープシャープ
- これもシャープフィルタの一種ですが、普通のシャープ化とは違い輪郭が激しく変わってしまうので好みで使ってみて下さい。
あと、低画質(ノイズ的な意味で)な動画を見るときはノイズ低減を使ってみてもいいかも
これは動画データに大きな変化をもたらすので、高画質の映像を見るときはオフにしておかないといけません。
あとプレーヤの設定によってはraw video decoderみたいなのとvideo decoderの二つが現れることがありますが、この場合raw video側のフィルタは基本的にオフにしておいて下さい。
video decoder側でフィルタをかけること。
それと、両方のフィルタをオンにしていると2倍かかったり処理落ちするので絶対にしないこと。
リサイズとかインターレース解除とかを前段でやって、シャープとかを後段側でやるとかしてもいいかも。
ここからはオーディオ側の設定
基本的には触るとこは特にないんだが
好みでいじってみるといい
- リサンプル
- 48000で出力されるように設定する。
- 個人的に48000以上は高音質化に関して逆効果だと思うし負荷も大きい。
- リサンプルにチェックを入れる。
- 以下にリサンプルするの隣を「48000」にする。
- モードは「libsamplerate Sinc 高音質」か「libavcodec 最高音質」のどちらかにセット。
- サンプルレートが以下の場合はリサンプルする。を「より低い 48000」とする。
- ミキサー
- 自分の環境に合わせてセットしておけばおk
- 私の環境では分からないがReClock使うと2スピーカ以上出来ないかもなので注意。
- 出力
- ReClock使う人は必ず16bit整数のみにチェックを入れるようにしておくこと。
- それ以外だと音出ません。
- デジタル使う人は一番上のチェックも入れておくと良い。
以上でffdshowの設定は終わり。
ffdshowは再生中に自由に調整できるので自分の手でいじってみるのも良いかもしれない。
タスクトレイ内のffdshowのアイコンをダブルクリックすれば設定画面が出てくる。
青がオーディオ、赤がビデオである。
ffdshowを使うためのKMplayerとMPC-HCの設定は違う記事で書くことにする。
以上。